楽曲紹介 モンスター

モンスターは3rdアルバム[Adventure Box]の1曲目に収録されている楽曲。
いきなりの余談だが、この楽曲紹介にはしばしば説明に「楽曲」という言葉が出てくるが、「曲」と「楽曲」は一緒と考える人も多いと思う。諸説あるが音楽業界では「作詞家」と「作曲家」がいるため歌は「歌詞」、旋律・メロディーのことを「曲」と表し、歌詞と曲が合わさった最終形を「楽曲」と表すそうだ。会話の中で「詞と曲の構成を~」というような感じで使ったりするので、それを参考に読んでいくとまた面白い。

だいぶ話が外れてしまったがポップな楽曲のイメージが強いミートボールアドベンチャーにとってこの「モンスター」は異彩を放つ存在となっている。通常ミートボールがよく使う音の構成としてはメジャーコードと呼ばれる、明るい音の響きを多用することが多いが、この「モンスター」についてはマイナーコードと呼ばれる暗めで少し悪そうな音の響きをメインに作られている。よくロックのジャンルではこのマイナーコードを使うことも多くあり、お聞きの通り「モンスター」はなんとなくポップというよりロック寄りに感じることが出来るのではないだろうか。

当初、この曲はギター大塚のカッティングから始まるイントロの予定だったが、いくつかのリズムパターを経て現在の状態に変化していった。楽器隊の聴き所としてはベース島のスラップ奏法だろう。スラップといえば2ndアルバムに収録されている「No,problem So,problem」の印象が強いが、実はこのモンスターでも同様にスラップ奏法が用いられており、特にイントロ始まり15秒あたり、たたみかけるようなドラムプレイの後にわずかにあいた一瞬の隙間をすべてかっさらうかのようなスラップはまさに匠の技ともいえる。実においしいプレイ!!このフレーズだけをおかずに、ご飯3杯くらいはいけそうだ。
またレコーディングの話をすると、ミートボールは大塚のリードギターと鈴木のサイドギター合計2本で構成され、ライブでも同じ構成で演奏されているが、このモンスターのCD版においては大塚のリードギター、鈴木のサイドギター(アコギ)、そしてもう1本、大塚がイントロやギターソロの後ろでバッキングを弾いているのだ。レコーディングというのはリズム隊が録音された後は1パートずつ音を重ねていくのが一般的な方法であり、メンバーが少なくてもこの方法を用いて録音することで音に厚みが出たり、複数の人数で演奏しているような効果を得ることが出来る。もちろんこれはCDに限って出来る方法であり、ライブではそれをカバーするようにサポートミュージシャンがいたり、あるいはパートのアレンジを変えるなどして対応している。
その他にもサビのヴォーカルには特殊なエフェクトがかかっており、鈴木の素の声と、モンスター風に加工された声が交互に織りなす異色のメロディーラインは意識して聴いてみると面白いだろう。

まるで玉手箱のように何が出てくるか分からないアルバム「Adventure Box」1曲目のモンスターはまさにアルバムタイトルにふさわしい隠し技を用いた楽曲となっている。解説したところ以外にもまだ隠し技があるかもしれないので、最初から最後までじっくり聴き込んでいただきたい。

そうそう忘れていた。2曲目の「0」を聞く際は必ずこの「モンスター」から聞き進めてもらえるとありがたい。1曲目のモンスターの世界観から一気に変わる曲調のギャップを堪能してほしい。そうすることで「0」の楽曲の本当の良さを感じることが出来るだろう。。。


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